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串柿の里 [風景・自然]

和歌山県かつらぎ町四郷地区 (東谷、平、滝、広口の4集落) は約400年前から長い歴史と伝統をもつ串柿の特産地として現在に至っています。この串柿、西日本の正月のお飾りとして欠かすことの出来ない1つだったのですが近年はお飾りとして使わない家庭が多く串柿の生産も注文を受けただけの生産になっているようです。
この四郷地区は 大阪、和歌山 府県境の標高500m 前後の山間部にあり気温が低いのと風通しがよく生柿の乾燥に適していることから11月上旬から一家総出で渋柿の皮を剝き1本の竹串に10個づつ、10串を縄で繋ぎ1連として天日乾燥、手入れをして約1ヶ月余りで串柿として完成させます。出荷は12月に入ってからで20日過ぎには終わるそうです。この10個の刺し方は外側に2個ずつ、真ん中に6個で「外はにこにこ(2個2個) 仲睦まじく(6つ) 共に白髪になるまでは(柿の表面に白い果糖がつく)」を意味しているのだそうです。
庭先で手入れをされていたご夫婦にお話を聞くと今年はお天気も良く上手く乾燥が出来たことから仕上がりは上々とのことでした。12月に入ると出荷の準備だそうで今日あたりでは出荷が始っているかも知れません。
皆さんもご家庭で 吊るし柿(干柿) を作られる方も多いように思いますが甘くて美味しいですよね。串柿はやや乾燥気味ですが味は変わらず白い果糖が1面に着いています。見かけたら試食してみて下さい、栄養価が高いとともにお酒の二日酔い、悪酔いにも効果があるそうです。

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                              ↑ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓    串柿の里と天日干し状況
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   ↑  串柿の生産が少なくなって収獲されない柿(右上)は鳥の餌になるそうです
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                             ↑  庭先に降ろして串柿の手入れ
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        ↑ ↓     白い果糖が吹いて出荷可能まで出来上がった串柿
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     ↑ 沢山の柿が収獲されずに木に生ったまま、鳥の餌になるそうです。





 

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