SSブログ

熊野古道大門坂に挑戦.その2.大門坂 [旅行]

大門坂駐車場に車を停め約15分間休憩を兼ね身支度、大門坂に向かって歩き始める。雲1つない良いお天気、清々しい山間の空気 改めて身が引き締まる。しばらく歩いて大門坂起点の立派な標識が見えてくる。ここで最初の写真を1枚撮りましたがこの場に及んでもまだ米寿の身で果たして大門坂を歩き通せるのか自信がない。でも今回旅行の目的は大門坂完歩にあるのだ と自分自身に言い聞かせ石畳の大門坂に足を踏み入れる。

1-22.11.07 熊野古道大門坂-1.JPG
1-22.11.07 熊野古道大門坂-2.JPG

しばらく歩くと早くも御休処の提灯が目に入る、が本来の休憩所ではなく平安衣装を着て参詣するための衣装の貸出し および着替えヶ所である。希望者に貸出しするもので1時間(衣装を着て写真)2,000円、2時間3,000円、3時間4,500円とのことで若い女性同士やカップル、夫婦連れがよく着替えてお詣りしていますと話していました。
私共にはそんな勇気も元気もありませんがこの衣装を着て大門坂を歩いている参詣者の写真を撮りたく、今回日曜日を選んだのも撮れる可能性が高いと思ったからです。

1-22.11.07 熊野古道大門坂-4.JPG
                              ↑  御休処 (平安衣装の貸出し および 着替所)
1-22.11.07 熊野古道大門坂-5 平安衣装.JPG
       ↑  貸出用の男女平安衣装 (裏には20着位天日干ししていた)

この御休処で早々と小休止して大門坂の様子や所用時間を聞いたが若い方なら休憩無しで40~50分位で歩けますよと聞き、それなら自分達は2倍の時間をみれば何とかなるだろうと目星をつけ ここから始る石段の道に分け入った。その最初は夫婦杉、参道の両脇に立ち聖域に悪鬼が侵入するのを妨げる一対の巨大な大杉、樹高55m、幹周8.5m、樹齢800年 天然記念物。ここを通り抜けると何故か神域に踏み入れたという感じがするのも周囲の雰囲気に飲み込まれているのかも知れない。

1-22.11.07 熊野古道大門坂-6.JPG
            ↑ 夫婦杉を通り抜けると石段の始り,歩いているのは妻 まだまだ元気

夫婦杉を通り抜けるとここから石畳の石段が始まります。ここまで誰にも追い抜かれませんでしたが、ここの石段から後から登ってくる人達に追い抜かれるようになりました。最初からその覚悟で急がない、転んで怪我をしない、そして完歩するを最優先にしているので抜かれることも気にならない。追っかけてくる子供などは石段を小走りにして楽しんでいるが我々は早くも休憩がしたくなっていた。

1-22.11.07 熊野古道大門坂-7.JPG
1-22.11.07 熊野古道大門坂-8.JPG
1-22.11.07 熊野古道大門坂-9.JPG 1-22.11.07 熊野古道大門坂-10.JPG
この付近まで来ると参拝を終えて降りて来る人に出会うようになった。出会う人に挨拶もそこそこ、残りは半分位まで来ていますかと尋ね、まだまだとの話に がっかり やら それじゃ休憩しようと急がないことにする。石段自体は急勾配ではないが石畳、石段とも自然石をそのまま敷詰めたり階段に積んだりしているので凹凸や隙間も多く一般の階段等より遙かに歩きづらい、雨に濡れたりすれば滑るだろうし降りは特に気をつけないと転ぶ恐れがあると思う。

1-22.11.07 熊野古道大門坂-11.JPG 1-22.11.07 熊野古道大門坂-12.JPG
そんな自然石を並べた石段、足元をよく見ていないと凹凸で つまずく んです。倒れなかったが ふらつく こと既に数回、ここで倒れて怪我をしても救急車は来てくれないよ と声を掛け合いながら水分補給し頑張ります。それにしても石段の両側に連なる杉の大木 他では見られない景色です。

1-22.11.07 熊野古道大門坂-13.JPG
            ↑  石段の凸凹 これがわかりやすいかな
1-22.11.07 熊野古道大門坂-14.JPG
1-22.11.07 熊野古道大門坂-15.JPG
          ↑  写真ではわかりませんが妻の足元 早くもふらつき ?

大門坂に足を踏み入れて1時間を過ぎた頃から追っかけて来る人が多くなったようです。後から後から追い抜かれるので妻もとうとう横に寄り石段の真ん中を明け渡しました。やはり日頃足を鍛えていないことが悔やまれます。でも半分を過ぎているとの情報をもらって 何とか歩き通せるのではないかと見通しがついた頃でした。

1-22.11.07 熊野古道大門坂-16.JPG 1-22.11.07 熊野古道大門坂-17.JPG
                       ↑  後から上ってくる人みんなに追越される  ↑
1-22.11.07 熊野古道大門坂-18.JPG
                                ↑  妻も石段の真ん中を明け渡して小休止
1-22.11.07 熊野古道大門坂-19.JPG
         ↑  足元は頼りないが空元気を出して頑張る (右が妻)

大門坂も終わりに近づき急傾斜の石段になってきました。ここにきてこの日初めて平安衣装を着たカップルがお出ましです。待っていましたとばかり真正面からカメラを向けたいところですが、そこはご本人に承諾は得たとしてもアマチュアカメラマンとしてのマナーもあり、通り過ぎてから後姿を撮らせてもらいました。いいですね、平安衣装姿は熊野古道大門坂にお似合いです。

1-22.11.07 熊野古道大門坂-20.JPG
    ↑ ↓↓↓  妻も気付いて道を空け お似合いで綺麗です とか声をかけていた
1-22.11.07 熊野古道大門坂-21.JPG
1-22.11.07 熊野古道大門坂-22.JPG
1-22.11.07 熊野古道大門坂-23.JPG
           ↑ ↓  大門坂の最後の石段を上る参詣者たち
1-22.11.07 熊野古道大門坂-24.JPG

大門坂の終点が見えたことろで俄然余裕が出たのか後ろを振返り 大勢上って来る 後一息 なんて へらず口 をたたいていたが内心は やれやれ くたくた だった。

1-22.11.07 熊野古道大門坂-25振り返る.JPG
          ↑  終点が見えたところで後ろを振り返って
1-22.11.07 熊野古道大門坂-26.JPG
    ↑  大門坂最後の約20段の石段を上る、そして出た言葉がお腹が空いた

大門坂通行証です、完歩出来るか自信がなかったのと途中の貸衣装店で見付けた通行証だったので誰にも見せることなく2人のお守りとして終点までお供してもらった。お陰で1.4kmの石畳と石段ばかりのこの大門坂を怪我もなく歩き通せたことは これからお詣りする那智大社、青岸渡寺他のご加護もあったことと感謝しながら少し遅くなった (12時30分) 昼食にしました。
これは後日わかったことですが大門坂の両側にあった大木と認められた杉の木は全部で132本あるのだそうです。

1-22.11.07 熊野古道大門坂-27.JPG

昼食は土産物のお店兼レストラン (那智山観光センター& 大駐車場)で ざる蕎麦 でも食べたい心境であったが時期が時期メニューにありません。ありふれたカレーライスで済ませ、続いて那智山参道を経て熊野那智大社、青岸渡寺、那智の滝へお詣りしてこの日の全行程を終わります。
 その様子は次回記事   その3.那智大社他のお詣り (11月10日) に続きます。


nice!(101) 
共通テーマ:日記・雑感